資産形成に直結する知識を効率的に学ぶ方法のひとつが資格学習です。なかでも簿記3級とFP3級は、合格を目指すことでお金のリテラシーが上がる人気の資格です。
最近は指定の会場でネット上で受験できるCBT試験方式が導入され、気軽に受験できる環境が整っています。
ここでは資産形成に役立つ資格である、簿記3級とFP3級について学習内容や学び方、資産形成での活かし方についてまとめました。
簿記とFP どう役に立つ?

自分の資産を守れる
簿記もFPも、自分の資産を自分で守るという、人生で一番大事なことに役立つ資格です。
2級まで取れれば就職に有利。簿記2級、FP2級は難関資格の部類に入ります。基礎知識を3級で学び、向いてると思ったら上を目指してもいいですね。
資産形成に役立つ資格 簿記 vs FP
どちらもお金に関する資格ですが、活かせるシーンや学ぶメリットが少し異なります。
簿記3級 | FP3級 | |
活かせるシーン | 副業・個人事業、投資商品の決算書理解 | 家計管理、保険・年金・投資の基礎 |
学ぶメリット | 数字に強くなり、家計管理にも応用可 | 日常生活に直結、資産形成の全体像を理解できる |
どうやって学ぶ?
簿記3級は無料教材のみで合格するのは難しいと言われていますが、やり方次第です。FP3級は無料教材のみでもいけますが、学ぶ範囲がかなり広いことが特徴です。
無料で学ぶ
簿記3級もFP3級も、YouTubeに有益なチャンネルがたくさんあります。とくに簿記は、ふくしままさゆきさん、FPは、ほんださんのチャンネルが合格者の声でも利用者が多いです。
簿記3級:【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき
FP3級:ほんださん / 東大式FPチャンネル

簿記3級を無料で学ぶなら、以下の3つの無料コンテンツ、市販の教科書、問題集だけで十分。私も利用させていただきました。
有料で学ぶ
FP3級は独学でもいけますが、簿記はクセがあるので、割安な通信講座を受講すると挫折しにくいでしょう。通信講座は数千円から受講できます。
どちらの資格を選ぶべき?
簿記とFP、どちらも資産形成に役に立つ知識です。どちらから先に学習するか迷ったら、学んだ知識をどう活かせるかで判断します。以下にまとめました。
確定申告するなら簿記3級
簿記3級では、個人事業主や副業をする会社員が青色申告をする際に役立つ知識を学べます。
確定申告は青色申告が有利。青色申告では複式簿記に基づいた帳簿が必要です。仕訳や勘定科目の知識を身につけておくと、日々の記帳から申告書作成までスムーズに進められます。
ライフプランに役立てるならFP3級
FP3級では、保険や年金、金融資産など「お金」全般について幅広く学べます。自分や家族のマネープランを立てるうえで実用性があります。

私はまだ簿記3級のみの合格です。次に私の合格体験談をご紹介します。
私の簿記3級合格までの道のり
私は計算が大の苦手で、簿記3級の受験をためらっていましたが、取得に向けて2か月で合格を目指して頑張ることにしました。
簿記3級学習法
ふくしままさゆき先生のYouTubeを3周視聴後、市販の参考書で全体を通して学び、問題集を1冊とネット試験の模擬テストを繰り返し受験しました。
【学習時間】
2か月間。平日1~2時間、土日4時間、直前期は1日8時間。トータル学習時間は150時間
【使用教材】
ふくしままさゆき先生のYouTube、市販の参考書と問題集、無料のネット模擬試験
簿記3級の平均学習時間は約100時間が目安。私は平均よりも時間がかかりましたが、試験は一発合格でした。周りでは学習時間はそこそこでも2回目、3回目の受験で合格している方もいました。
受験方法はネット試験を選択
受験方法は商工会議所で行う統一試験ではなくネット試験を選択し、指定のCBT試験会場で受験しました。予約した会場の開始時間前にブース席に通されます。PC上で回答していき、試験終了後にPCのモニター上に合否が表示されます。合否が一瞬でわかるのにはちょっとびっくりしました。
CBT試験は年中開催されているので、1回で合格できなくても大丈夫です。空きがあれば数日後に再受験できます。試験特有の緊張感がなく受験できるので、私みたいに会場の雰囲気に飲まれてしまうタイプの方にはおすすめです。
ネット試験(CBT方式)は、PC上で出題・回答する試験方式です。試験終了後、その場ですぐに合否が分かります。PC操作が苦手でも問題ありませんが、試験の方式に慣れるためにも無料の模試で対策が必要です。自分のスケジュールに合わせて試験会場や日時を選べ、合格まで何度でも受験可能。
まとめ
簿記3級とFP3級は就職に有利な資格というより、自分のために学ぶもの。どちらの資格も教材が充実しているので、学習費用も割安です。カンタンではないけれど計画的に学習すれば必ず合格できる資格試験。人生を良くするための学びだと思って頑張ってみませんか。